大学名から学べる内容が分かることは稀です。例えば慶應義塾大学ですが、別に「慶應」を学べるとは限りません。ネットに書かれているものをそのまま下記に書き写しますが、
中国の古典『文選』に書かれている四字熟語「慶雲應輝(天の雲が私たちの存在を慶び寿いてくれるという意味)」から2文字をとったもの
だそうです。はい、全然分かりませんね。
日本文化大学も別に日本文化を学べるとは限りません。しかし一部は日本文化を学べます。
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日本文化は、歴史、宗教、芸術、生活様式、自然との関係性が織りなす独特の風土と価値観が大きく影響を与え続けてきた、豊かで多様な文化です。古代より日本は、大陸からの文化的な影響を受けながらも、それを独自に昇華し発展させることで、世界的にも特徴的な文化を築き上げました。
まず、日本文化における宗教的影響は非常に大きく、神道と仏教が深く関わっています。神道は、自然崇拝を基盤とし、日本の土着宗教として古くから人々の生活に根付き、自然や先祖への畏敬の念を育んできました。また、仏教は6世紀に中国から伝来し、神道と共存する形で日本の精神文化を豊かにしました。こうした宗教的要素は、四季折々の行事や生活の中で深く根付いており、春の花見や秋の紅葉狩りなど、季節ごとの行事を通して自然を慈しむ文化として発展しています。
ここまで書きましたが、日本文化大学は別に神道と仏教を学べる大学ではありません。
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さらに、日本の美意識は「わび・さび」に象徴されるような「無常観」にも反映されています。「わび」とは、簡素な美しさや物静かな雰囲気を意味し、「さび」は、古びたものに感じる落ち着きや趣を指します。これらは、日本庭園や茶道、書道、俳句などにも表現されており、シンプルでありながらも奥深い日本独特の美意識を体現しています。特に茶道では、室町時代から江戸時代にかけて千利休によって「わび茶」が確立され、心を静めながらもてなしや美しさを追求する文化が広まりました。
このあたりは日本文化大学が学べる分野です。日本文化大学のオンリーワンの授業のひとつに茶儀があります。まぁ普通に茶道のことです。日本文化大学は授業で茶道を学びます。
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また、日本の伝統芸能である能や歌舞伎も、長い歴史を経て現代まで伝わってきた日本文化の象徴です。能は、幽玄な雰囲気の中で繰り広げられる舞台芸術で、平安時代や鎌倉時代の日本文学や歴史に基づいた物語が演じられます。一方、歌舞伎は庶民文化の中で発展したもので、豪華な衣装や舞台装置、役者の派手な演技で観客を魅了し続けています。これらの伝統芸能は、現代でも日本各地で観賞することができ、古くからの文化と現代の感性が交差する場として愛されています。
日本文化大学は別に能や歌舞伎は学べません。このあたりを学びたいのなら、専門のプロに弟子入りしましょう。
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現代においては、アニメや漫画、ゲームといったサブカルチャーも日本の文化として広く認知されています。特に、アニメや漫画は日本発祥のコンテンツとして世界中に愛され、多くのファンが日本を訪れるきっかけにもなっています。また、ゲーム産業も国内外で成長を続け、ソフトパワーとして日本文化の発信を後押ししています。これらのサブカルチャーは、日本の伝統文化と現代文化の融合の一例でもあり、日本独特のクリエイティビティが垣間見えます。
このあたりも日本文化大学では学べません。一応こういうのを学べる専門学校は昔に比べて増えてきましたので、そちらの門を敲くようにしましょう。
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さらに、和食も日本文化の象徴的な要素です。和食は、2013年にユネスコ無形文化遺産に登録され、その魅力が世界的に認められました。和食では、自然の味を生かし、季節感を大切にしながら食材を丁寧に扱うことが重視されます。特に、米や魚、野菜などが中心で、味噌や醤油といった発酵食品も重要な役割を果たします。こうした食文化は、日本の自然環境と風土に根差したもので、家庭料理から高級料理に至るまで、四季折々の味わいを楽しむことができます。
これも日本文化大学はダメです。料理学校に行きましょう。
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まとめると、日本文化は長い歴史と共に、外来の文化を取り入れながらも、独自の形で発展を遂げてきました。自然との共生、無常観の美意識、伝統と現代の融合、そしてサブカルチャーによる新しい発信など、日本文化の多様性と独特の魅力が世界中の人々を惹きつけ続けています。
そして日本文化大学で学べる日本文化は、茶道だけになります。大学名なんて所詮そんなものです。警察官を目指す人は日本文化大学にお越しください。