ガード(gard)とガード(guard)は似ています。
中世ヨーロッパのガーデナー(庭師)は
ガードナー(警備員)のお仕事も兼任していたと思います。
庭に無断侵入してくる敵を庭師がハサミでバッサバッサ切り倒していたのでしょう。
それゆえ、某大学の庭師を養成する学部では警察官も目指せるとのこと。
庭師としての知識が警察官に活かせるのは何とも不思議ですね。
筆者はその大学出身なのですが、このことを今はじめて知りました。
日本文化大学は
警察官を目指す大学として知られています。
その授業カリキュラムは
警察官を目指すためのもので組まれています。
残念ながら筆者が居た大学のように、
日本文化大学では造園に関する知識を学べません。
日本文化大学は法学部になりますので、
学べる理系分野は公務員試験で
出題される数的処理くらいでしょう。
化学や生物などはノータッチになります。
もちろん日本文化大学以外にも警察官を目指せる大学はいくらでもあります。
東京だけでも20ちょいはありました。
その学部ですが、基本的には文系です。
学科に関しても、法律学科、政治学科、経済学科、新聞学科、
スポーツ科学専攻といったものが目立ちます。
どれも警察の業務に関するものばかりと言えます。
経済学科はちょっと毛色が違いますが、
法律に関することにいくつか触れると思いますよ。
どこも似たようなことをしていますので、
もしも日本文化大学が交換留学みたいなことをやっていたとしても、
普通に授業に付いて行けると思いますよ。
(ただし造園学科は特殊過ぎるので除く)
日本文化大学は法学部ですが、
弁護士や政治家に進む方はほとんど居ません。
弁護士や政治家が職業として有名過ぎるため、
法学部といったらその道を連想してしまう方は多いでしょう。
しかし法学部の範囲は広大。
マンション管理士、労働基準監督官、議員秘書、
海事代理士あたりも法学部から進めます。
さて、実は「警察官になるための学部」というものは存在しません。
その理由としては
「警察官の仕事は専門性が高すぎる」が考えられます。
大学の授業は大学ごとに異なります。
十人十色どころか千人千色くらいバリエーションがあります。
大学で警察官に関することを学んでも、それが役に立たないケースもあるのです。
それゆえ、警察官採用試験に合格した方は例外なく警察学校に入校します。
そこで警察官に必要な知識を全部叩きこまれるのです。
そもそも警察官は高卒でもなれますので、無理して大学に通う必要はないのです。
となると日本文化大学は何のためにあるのか気になりませんか?
解答を先に言いますが今の大学は「社会性を学ぶ場」として活用されています。
専門学校がその仕事をするための技術を学ぶ場所でしたら、
4年制大学はあらゆる教養を学ぶ場所と言われています。
日本文化大学の授業にて法律について学べますが、
それ以外にもあらゆることを習得することが可能。
恩愛礼儀、清明和敬、重厚中正、祖風継承といったことを
日本文化大学で学べるでしょう。
知識だけでなく文化的な人間として生きる精神性と
社会性を身に付けられるのが大学になります。
さらに社会人に最も必要なコミュニケーション能力も鍛えられますよ。
一般企業が「大卒」を最低条件にしているのは、
このコミュニケーション能力を持つ方を欲しがっているからになります。
当然、警察官として働くならコミュニケーション能力は必須。
警察の仕事はチームプレーなので、仲間と協力する技術は絶対に必要なのです。
医者と違い、警察官採用試験は「学部学科不問」です。
ただし法律に関しての知識があると
警察学校の授業が少し楽になりますので、
警察官には法学部出身者が多いのです。
もしくは外国語を学ぶ学科出身者が多いかもしれませんね。
英語技能は警察官として働くのに必要で、
警察学校で散々英語を叩きこまれます。
そうしたことがあり、日本文化大学では法律と英語の授業に力を入れています。
第二外国語としてフランス語とドイツ語も選択可能。
どんな学部からでも警察官は目指せますが、
少しでも有利な条件を目指すなら法学部がベストだと思いますよ。
造園学科からも普通に目指せますが、
法律を学べるというアドバンテージを失いますので、少しだけ不利かもしれませんね。
そのあたりは独学で何とかしましょう。
公務員試験の内容はそれぞれ傾向があります。
傾向が特に分かれるのは小論文、国語や英語の長文問題でしょう。
警察官でしたら事件や法律に関するもの、
造園職の公務員なら造園に関する問題がテーマになります。
日本文化大学で造園職の公務員を目指すなら
そういった知識を身に付ける必要があります。
そのあたりは独学で頑張りましょう。
でも日本文化大学の学生支援室は優秀なので、
たとえ造園の道に進む場合でも適切なアドバイスを受けられますよ。
警察官ほどの有益なアドバイスは望めませんが、一人で悩むよりかは良いでしょう。
大人の意見は意外と役に立ちますよ。
日本文化大学は警察官を目指せる大学ですが、
卒業生全員が警察官になる訳ではありません。
去年の割合は30%ほど。
10%はそのほかの公務員、残りの60%は一般企業に進んだと思います。
建設業の内定を獲得した方は意外と多いです。
探せば庭師の道に進んだ方も居るかもしれませんね。
ガーデナー(庭師)はガードナー(警備員)は似ているので、
そうした道に進むのもありかも。
一部の企業を除いて
「学部学科不問」のところはかなり多いです。
それは「専門的な知識は入社してから叩きこむ」
ことをしているからです。
このあたりは警察官と一緒ですね。
また営業職でしたら大学の授業で
学んだことはほとんど関係ありません。
それよりも大学で培ってきた
社交性を重視することが多いでしょう。
大学の成績を見ない企業は意外と多いですよ。
面接だけで合否を決めるところが多いのは、
このコミュニケーション能力だけを
見ているからになります。
建設業の採用試験も工学科だけでなく、
あらゆる学部学科から人を集めます。
開発職でしたら理系学科が最低条件ですが、
営業職でしたらそういった専門知識は入社後に叩きこんでくれますよ。
そして警察官採用試験でも「人物重視」で審査する傾向が強いです。
一応筆記試験をやりますが、
その筆記試験は丸一年カンヅメで勉強すれば誰でも合格ラインに達します。
それよりも面接で落ちることが多いです。
日本文化大学は面接対策にも力を入れているからこそ、
この大学は合格率が高いのです。
日本文化大学の裏手には和敬の道という1kmに及ぶ人工林道があります。
しっかりと整備されていますのでランニングするにも良いでしょう。
でも夏はやぶ蚊の大群に襲われるかも。
虫よけスプレーは必須ですね。
造園の道に進むなら、こういった道は是非とも観察しましょう。
どのような方法で地面を舗装しているのか、
土砂流出を防ぐ柵はどうやっているか、
適度に日光を与えるための剪定方法など、色々なことを学べると思います。
日本文化大学のオープンキャンパスの時に是非とも、和敬の道を散策しましょう。
ただし全長1kmになりますので、途中で倒れないように。
流石に凍死の心配はありませんが、出来れば2人以上で散歩しましょう。
最後になりますが、庭師を目指すなら造園技能士や
造園施工管理技士といった資格があった方が良いですよ。
様々な資格を在学中に取れる日本文化大学でも
それらの資格には対応していませんので、
庭師を目指すなら造園学科がある4年制大学や専門学校はいかがでしょうか。