《日本文化大学の特色》
日本文化大学の大きな特色は、日本古来の文化を深く学べることです。日本の大学の大半は、明治維新後に導入された西洋の学問を中心としています。例えば理系分野であれば医学・薬学は西洋医学がベースになっていますし、自然科学(物理学)はキリスト教の神学から派生した学問です。数学は古代ギリシャ哲学、化学は中世の錬金術が発展した学問といわれています。人文社会科学関係の学部でも西洋の哲学・文学や経済学・政治学などが中心で、これらはいずれも西洋の学問です。日本国内にある大学でも、国文学や武道などの日本独自の文化が学べる大学は多くありません。
日本文化大学は日本独自の文化が学べる数少ない大学のひとつで、日本文化史や日本美術史などの講義が行われています。「スポーツ健康科学」では一般体育に加えて、剣道・弓道・柔道・合気道を習得することができます。
《日本文化大学の学部・分野とカリキュラムの特徴》
日本文化大学に設置されている学部は法学部のみで、単科大学です。入学した後に経営コース・公共コース・法心理コースの3種類の分野のいずれかを選択して、より専門的な内容を学習します。
1年次と2年次は基礎教育が中心で、語学・基礎社会科学やスポーツなどの幅広い分野の教養課程の講義・実習を受けます。2年次~4年次には専門教育が加わり、各分野ごとに実社会で役立つ実践力を学ぶことになります。
日本文化大学では学問的な知識だけでなく、就職のためのキャリア教育にも力が入れられています。キャリア教育に力を入れている大学は少なくありませんが、2・3年次以降にスタートするケースがほとんどです。これに対して日本文化大学のキャリア教育は1年次から実施され、入学直後の早い段階から就職に備えることができます。キャリア教育では就職のための個別指導や面接指導を受けることができるため、卒業生の就職率が高いという特徴があります。
《日本文化大学が警察官採用試験に強い理由》
日本文化大学は、警察官採用試験に強い大学ということで知られています。この理由は、法心理コースに進むと警察官として仕事をする上で必要な専門知識や法律を学ぶからです。法心理コースに進むと「犯罪心理学」「操作心理学」「警察行政演習」などのように、警察官として現場で仕事をする上で役に立つ専門教育が行われます。警察官OBによる講習を受けたり、少年非行問題を理解するための心理検査やカウンセリングも習得できます。公務員試験に対策に力を入れている大学はたくさんあります。それでも日本文化大学では、警察官採用試験や警察官として現場で仕事をするために必要な専門知識を深く学べる数少ない大学のひとつです。
日本文化大学の卒業生で、現在も警察官になって活躍してる人がたくさんいます。卒業後の進路に警察官を志望する学生であれば、日本文化大学も志望校候補のひとつとして検討してみることができるでしょう。