【小見出し1】日本文化大学の概要と特色
日本文化大学の歴史は浅く創設から40年くらいしか経っていませんが、警察官の採用に強い大学ランキング(2016年の警察官採用者)という特定の分野で第13位という特色を出している大学です。2016年度の警察官採用者の人数は57人で、55人の東洋大学や54人の関西大学の学生数が30,000人規模であることを考えると、単科大学で学生数も800人規模の大学の合格率としてはとんでもなく高いことがわかります。単科大学というのは、法学部法律学科しかない大学なので学生の人数も少ないですが、その分教授と学生の距離が短くなるため、顔を覚えられ相談もしやすくなるというメリットがあります。名前を呼んで出席をとったり、タブレット端末の持ち込み禁止など高校時代の延長線のようなところもありますが、それだけ建学精神を遵守し続け、規律と礼を大切にしている証拠であると思われます。
【小見出し2】日本文化大学でどんなことを学ぶのか
日本文化大学の1年生では法律の基礎を徹底的に学び、「茶道」が必須科目になっていて、茶道から礼儀や日本文化の伝承を学ばせるというユニークな教育手法があるのが特徴のひとつで、クラスは英語能力によって分けられています。2年生になると、法心理・企業・公共の3つのコースに分かれることになり、それぞれの分野の知識を深めゼミも始まり、3年生になってからの本ゼミに備えた準備に入ります。1、2年時からゼミがある大学は珍しく、就職に向けて早くから準備態勢を整えていることがわかります。4年生になると卒論の作成に入り、2万字以上にわたる卒業論文を書くことになります。歴史の講義もあり、中学・高校の教員免許を取得することができます。
【小見出し3】就活への支援体制がしっかりしている
日本文化大学では、文化祭がない代わりに法律討論会や模擬裁判などが年に複数回開催されています。警察官OBの教授が多いので、そのあたりは詳しい知識を教えてもらうことができます。公務員志望が多い大学であり、警察官・自衛隊・市役所などへの就職が多いですが、金融や不動産などへの就職実績があります。外部から公務員試験対策のための講師を招いた特別講義があり、とても上手で為になりますが受講するには通常の授業料とは別に別料金がかかります。公務員以外の就職についても教授たちは学生との距離が近いこともあって、親身になって相談に乗ってくれて、ここは高校時代の延長線としての側面の良い点です。
【小見出し4】整っている環境だが、結局は自分次第
日本文化大学は学生の人数が少なく小規模なため、いろいろな噂はあっという間にみんなに知れ渡ってしまうそうですが、そこは仕方がないでしょう。新校舎もできて昔と比べたら快適になっていて、女子生徒は少ないですが女子トイレはとても綺麗でパウダールームまで設置されています。決して少人数の女子も差別化しないという誠実さの建学精神はここでも健在です。図書館が素晴らしく卒論のための資料や就職に役立つ資料が豊富に揃えられています。日本文化大学は東京都八王子市内にあり、最寄り駅はJR横浜線の片寄駅と京王線の京王片寄駅で、歩いて5分~10分くらいですが、校舎の周囲は住宅街でコンビニくらいしかないため講義のコマを空けてしまうと暇になってしまいます。これだけいろいろと学びと就活の環境が整っていても、結局は自分次第でどのようにも変えることができます。日本文化大学だから警察官やその他公務員になるしかないということで入学するのではなく、入学後の生活は自分次第で将来の選択肢はいろいろ開けるということです。