日本文化大学の特徴やカリキュラムについて

「日本文化大学の特徴」

日本文化大学は法学部だけがある単科大学で、警察官試験に強いとされることが特徴的です。法律に関わる人材は豊かな人間性が求められるという考えをもとに、法律に関する知識だけでなく、幅広い基礎教育や日本の伝統・文化を大切にした人格形成を重視した指導が行われています。日本の文化や伝統を学んで教養を身に付け、かつ法律を丸暗記ではなく人間教育の一環として生活や社会と結びついたものとして学んだ卒業生たちが社会で活躍をすることから、人材育成の方針は社会からも高い評価を受けていています。授業では座学だけでなくフィールドワークを充実させ様々なことを肌で学べるような工夫があり、将来の夢を実現するために武器となる「資格取得」にも力を入れるという特徴もあります。

「日本文化大学の歴史と伝統」

日本文化大学は室町時代に創設された「柏樹書院」という学塾の22代目当主蜷川式胤先生が、明治初期に日本の法律の草作成に関わり、外国文明を啓蒙し日本文化を海外に発信することに力を尽くしたこともあり、第二次世界大戦後、24代当主の蜷川親繼先生が日本の文化が滅ぶことを防ぐために、柏樹書院での教えをもとに、各界での指導者としての人材育成を目的とし、少人数で手作り教育を行う大学を開学したのが日本文化大学の始まりです。実際に開学されたのは昭和53年ですが、実は柏樹書院からの600年の歴史と伝統があったのです。

「日本文化大学のカリキュラム」

日本文化大学では基礎教育から専門教育、ゼミ制度、キャリア教育など特徴的なカリキュラムが用意されています。豊かな人間性と幅広い見識を身に付けるための基礎教育では、1年次から4年後の就職に向け、法律に関する基礎的な学習と社会で活躍できる人材としてレベルアップを目指したカリキュラムを習得します。専門教育は2年次から経営、公共、法心理の3つのコースから一つを選択したカリキュラムです。経営コースは法律と経済学・経営学を学びビジネスでの即戦力を身に付け、公共コースでは行政や司法の場で求められる資質を養いながら試験対作を行い、法心理コースでは少年の非行問題など社会の様々な悩みを理解するために必要な手法を身に付け、「人を理解すること」を学んでいきます。

「日本文化大学での学生生活」

剣道部、柔道部、弓道部などの武道を中心にバスケットボール、野球、サッカー、バレーボール、テニスなどの体育クラブや軽音楽、ボランティア、法律研究などの文化部などのクラブやサークルがあります。また年中行事としては、4月に入学式や授業の開始から始まり、5月には法律討論会、6月には裁判傍聴、夏期休暇を経て10月には菊花祭といわれる体育大会があり、11月に模擬裁判、12月に法律討論会など一般的な大学と同じような行事と法学部ならではの行事が行われます。これらの特徴がある日本文化大学の学生へのアンケートでは「就職率が良い」「先生との距離が近い」「静かな環境」などが選ばれた理由のベスト3となっています。

日本文化大学の採用試験の合格率について

【日本文化大学の警察官合格率】

志望の大学へ入学できたら終わりではありません。卒業後にどのような進路に進めるかも大学を選ぶ際の重要なポイントになります。日本文化大学の特徴として警察官採用試験に強いことです。実際に警察官の合格率は日本の大学の中でもトップクラスです。これは試験対策プログラムが充実しているからです。また、警視庁や各県警の採用担当者を招いた説明会も毎年実施しています。各種公務員試験や一般企業の採用試験にも対応した進路別の履修カリキュラムが用意されています。公務員試験対策には、受験指導校の専任講師と連携した専門的な講義があります。筆記試験だけでなく面接対策に、創造力や社会人基礎力も養成してくれます。

【キャリア支援プログラムについて】

就職に関する支援を行ってくれる大学は多いですが、多くの場合は就職活動を始める学年からです。日本文化大学は入学直後から就職活動に直結するプログラムが用意されています。なかでも2年生から開講されるカリキュラムでは、学校外から講師を招いて週2回の講習も実施しています。また日本文化大学では学生支援室というものがあり、一人一人の目標を実現するためにきめ細やかな指導をしてくれます。少人数制だからこそできることで、個別指導だけではなく面接に対する指導も行っています。学生支援室では、行政機関や官庁、企業などのインターシップの情報もあります。実習へ参加することで、働くイメージがつきやすくモチベーションにもつながります。また、日本文化大学の教員は、各界で活躍した経験を持っている人が多いです。経験から分かるアドバイスもしてもらえるため、より的確な指導をしてもらえます。

【日本文化大学の公共コース】

日本文化大学には公共コースというものがあります。国家公務員や地方公務員を志望している学生向けのもので、行政や司法の場で求められる専門知識を習得します。ただ授業を受けられるだけでなく、効果的に知識が身に付くようになっており、公務員試験などの合格を目指していきます。公務員には必ず必要なことを学べる学べて、3年生からは日本文化大学独自の講義で試験演習を少人数制で行っていきます。大学生が公務員を目指す場合、専門学校に通って勉強することも多いですが、日本文化大学では講義で過去問を実際に解いていくなど試験に対応してくれます。

【学生生活も楽しめる】

大学は勉強するために入学しますが、学生生活を楽しむことでより勉強にも励めます。日本文化大学には部活やサークルがあり、仲間と一緒に打ち込むことでかけがえのない人間関係ができたり思い出ができます。また部活に武道もあるため、将来警察官を目指す人にとってはプラスになります。日本文化大学では、大学生活をより充実させるためにイベントも色々あります。日本文化大学を目指している受験生向けに、キャンパスの見学も随時受け付けをしており疑問に思っていることも聞けます。

公務員に強い日本文化大学について

日本には様々な大学があります。その形態は非常に多様ですので、これから大学受験を考えている高校生はいろいろな大学についての情報を手に入れておく事が必要です。自分がどの様な事を勉強したいかやどの様な就職先を考えているかについてもきちんと整理をしておく必要もあります。もしこの様な準備をせずに見栄えだけで大学を選んでしまうと、入学してしばらくしてこんなはずではなかったとか予想していた大学とは違っていたという様な後悔をする事になります。くれぐれも事前の準備を十分にする事をお薦めします。

大学の規模については、大きければいいというものでもありません。大規模な大学は大勢の学生がいる事は色々な人と出会えるのはいいのですが、どうしても1つの事に集中するという事が難しくなってきます。学生が多い分教師も一人一人の学生に気を配る事が難しくなるので否応なくマスプロ教育になってしまいます。もしなにか1つの事に絞りたいのであれば、少人数でもはっきりとした教育目標を持った大学選びをする必要があります。必ずしも大規模な大学がいい大学とは限らない事を忘れないようにしましょう。

大学選びの時に重要なのは、卒業後の姿をはっきりと描ける大学かどうかという事になります。よくあるのが、大学は卒業したものの、その先がはっきりせずに有耶無耶なままでとりあえず就職した先との相性が悪く、すぐにその会社をエスケープしまったというものです。一度だけしか無い大切な人生ですから有意義に過ごせる事が大切になってきます。

日本文化大学は、日本では珍しい法学部のみのしかも法学科のみの単科大学です。その為にここで学ぶ事の指向性ははっきりしていて、ある意味で十分に1つの事に集中できます。また、定員も少なく教員との距離が近いために極めて濃厚な教育環境が提供されます。

日本文化大学では、これも日本の大学では珍しいクラス担任制を取り入れていて、様々の面で教師と学生が極めて親しくなれる環境にあります。マンモス大学のマスプロ教育とは一味違った教育を日本文化大学では受ける事が出来ます。また、日本文化大学のその他の数ある特徴の一つとして、日本文化史(茶道)が必修となっている所です。日本文化をきちんと学ばせるという日本文化大学の校風がここにも表れていて、はっきりとした大学の指向性が示されています。

更に日本文化大学では、法学部法学科の単科大学であるという特徴から法律関係の討論会に加え、模擬裁判といった実践的な法学に関する授業についても力をいれています。少人数の精鋭教育だからこそ出来る特徴のあるカリキュラムです。

学生の就職に対する日本文化大学の支援についても大変特徴があることが知られています。日本文化大学では、1年生の時から就職支援活動の一環としての授業科目を開設し学生の就職に対して幅広い後押しをします。この授業には、外部からの数多くの講師を招聘したり、特に多い公務員を志望する学生向けに公務員に関する講座や公務員試験の模擬試験などを実施しています。