日本文化大学は柔道部でも実績をあげています

全日本学生柔道形競技大会において日本文化大学柔道部在籍の学生が優勝しました。就職先に警察志望の学生が多いことで知名度の高い日本文化大学にあっては、日本の伝統的武芸にも秀でる学生が日本全国から集まることをうかがわせるエピソードといえるかもしれません。日本の義務教育課程では、かねてより柔道や剣道などの伝統的武芸を体育のカリキュラムに取り入れていることもあり、学生時代に柔道の手ほどきを受けた方も少なくないはずです。それではあらためて柔日本文化大学ともゆかりの深い、道の歴史や柔道形などについて解説をしてまいります。

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柔道形は柔道とは異なります。柔道形とは攻撃防御の形を習得するために行われる形稽古のことをさします。柔道が互いに一本を競うものでしたら、柔道形はフィギュアスケートやアーティスティックスイミングのように技の美しさや正確性を計る競技になります。柔道形では単に、「形」と呼ばれます。形(かた)による稽古は日本古来の武道では普遍的なあり方でした。日本文化大学が学生柔道形の大会で優勝しましたが、勝負の決着ばかりに目がむきがちですが、様式美も同等に重要と認識されてきました。
柔道形では技をかける「取り」と、技をうける「受け」に分かれており、決められた手順で技をかけ、他方は受け止め反撃しそれを反復することにより、一連の理合いをし業を完成させることに競技者は尽力してきました。

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ところで柔道の前身である柔術では、形稽古から住所方法をアレンジした乱捕りが習得方法として採用され、実践的な武術の意味合いも強くなってきたわけです。日本文化大学では警察志望の学生が多いことから、柔道に経験豊富な線種があるまる傾向があります。市民を犯罪者から守るためには武術の習得が必要となるのは当然のことですが、法令にしたがって手順での職務執行を要求されることからも、形を重視する側面を習得するにも大きな意義があるのは確かです。
柔道において完成をみた、形と乱捕りの関係性は、作文と文法の関係とよばれることがあるほどで、どちらかが掛けても完成を見ることはないと考えられています。乱捕りにおいて完成を見たような形のなかには、試合では禁止されるような形もあるそうです。日本文化大学では伝統的な精神を重視した教育方針を採用しており、知識と実践の両方を重視する方向性には柔道が歩んできた歴史と合い通じるものがあるかもしれません。

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国際的にも認知度があがり、もはや日本選手の独壇場といえなくなり久しいといえます。世界的に普及したのは競技柔道として大勢したからでした。日本文化大学が武道のなかに日本古来の精神をみいだしたのと同じように、全日本柔道連盟の教育普及委員会が主導して、1997年には「全日本柔道形大会」がはじまり形を重視する傾向が強まりました。
ただし形を重視することは、硬直化した流れにもつながるだけに、審査にあたっては選手のそれぞれの個性がかもしだされるような味わいや深みなどの芸実的側面も斟酌して、採点するべきとの方針が明らかになっています。
日本文化大学においても、時代の変化と社会的ニーズを敏感に感じ取り常に新たな教育方針を模索しているようです。

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