警察官になるための学校として日本文化大学は有名ですが、
それ以外の道に進む学生は何人も居ます。
昨年は57名の卒業生が警察官になりましたが(正確には警察学校への入校)、
残りの150人近い学生はどこに行ったかかなり気になります。
日本文化大学は警察官に進む以外の道も数多く用意しており、
市役所勤めや一般企業へ就職する学生が大多数を占めているのです。
そもそも、警察官採用試験の合格率は10~20%くらいと言われています。
都道府県と年度ごとに採用率はかなり異なりますが、平均で15%くらいです。
仮に日本文化大学の学生、200人全員が警察官採用試験に受けて、
この合格率通りでしたら、警察官になれるのは30人までです。
実際には200人全員が受けていませんので、
日本文化大学は通常の2倍近い合格率を持つ大学として評判になっています。
警察官になれない方は一般企業へと進みます。
大学入試と違って、警察官採用試験は初夏と晩秋に実施するところが多く、
就職活動をしても間に合うことが多いです。
まずは一般企業に就職してその後、働きながら警察官を目指す方はかなり居ます。
警察官をはじめとする公務員の仕事はかなり特殊だと言えます。
それは、お金を稼ぐことが目的ではないからです。
一般企業は第一にお金です。
お金を頑張って稼ぐことを目的にサラリーマンやOLは働いています。
しかし、警察官はお金目的で働いていません。
むしろ、最もお金目的で働いてはいけない仕事かもしれません。
賄賂で動くようでは警察官失格です。
警察官採用試験でそうしたテストは行われませんが、
警察官は何よりも強い正義感が求められるため、
面接で落とされる方はかなり居ると言われているのです。
どんな仕事にも向き不向きがあります。
高校時代では分からなくても、大学時代で気付くことは多いです。
日本文化大学は方向転換がしやすいように、
一般企業への就職にも力を入れています。
警察官になれない方は、別の方法で日本の経済を守っているのです。